昴の最新刊

合計金額:6,037円(税込み)
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すばる 全11巻

曽田正人

最終巻発売日:2002年12月25日
出版社:小学館 (ビッグコミックス)

あらすじ(引用:wikipedia)

横須賀に住む小学3年生の少女・宮本すばるは、2年前に発病した悪性の脳腫瘍が原因で記憶障害になってしまった双子の弟・和馬の為、友人たちと遊ぶこともせず、毎日弟の入院先に通っては弟の目の前でひたすら日々の出来事を「踊って」みせることで回復を願う日々を送っていた。
そんなある日、すばるはクラスメイト・真奈の母親が経営するバレエスクールで軽い気持ちでレッスンを受けたところ「筋がいい」と誉められる。初めて誰にも束縛されず自由に踊ることの喜びを知り、その足で病院に向かい母親の前でバレエ教室に通ってみたいと懇願するが、その日の検査結果で余命幾ばくも無いと宣告された弟の前で嬉々として自分に起こった楽しい出来事を語るすばるに対し、母は「和馬がかわいそうだとは思わないのか」と、抑えようの無い苛立ちを思わずぶつけてしまう。弟の入院以降、両親に殆ど構ってもらえなかったことに鬱屈を募らせていたすばるは、自分の気持ちを少しも理解しようとしない母の言い分に我慢が出来ず、心ならずも「かずまなんていなきゃいいんだッ!!」と暴言を吐くが、ふと気がつくと一瞬意識を取り戻した和馬にその言葉を聞かれていたことを悟る。
その翌日、和馬の容態が急変。自らの言葉が引き金になったと思い込んだすばるは、精一杯の謝罪の気持ちを和馬に伝えようと、真奈から即興の手ほどきを受け必死になって「ジゼル」のアルブレヒトの踊りを短時間でマスターしようと試みる。ついに全ての振り付けを覚えて真奈と共に喜ぶが、その刹那ふと我に返り、自分が和馬のことを忘れてただ踊ることに夢中になっていた事実に気付く。その事に深い罪悪感を抱えながら、和馬が助かればこれを最後にバレエはやらないと誓って和馬の元に急ぐが、時既に遅く、すばるに見取られることなく和馬は帰らぬ人となってしまう。
葬式の日、人目を憚ることなく泣き続けるすばるに、父は慰めの意味を込めて和馬が最後に言った「すばるちゃん、ごめんね」という言葉を聞かせた。しかし、それは逆にすばるが心の中で抱えていた罪悪感をより一層刺激し、かろうじて保っていた精神の糸を断ち切ってしまう。すばるはショックから心身喪失状態となり、葬式を1人で抜け出して雨の街を彷徨う。気が付いた時には和馬との思い出が深く残る空き地に足が向いていた。思わず和馬の名を叫んだ時、目の前に現れた黒猫に導かれるように辿り着いたのは「パレ・ガルニエ」という名の場末のキャバレーだった。何気なく建物の中に足を踏み入れるすばる。
そこに他の誰よりも辛く過酷な試練と、孤独で残酷な運命が待ち受けるとも知らずに……。

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